芦屋の文化と歴史を文学の視点で綴る・谷崎潤一郎記念館へようこそ
 
2017年 夏の通常展 「谷崎潤一郎 人と作品」〜谷崎の愛した悪女〜 会期 2017年7月1日(土)〜 9月10日(日)
  谷崎潤一郎は、男を翻弄し挑発する女性を描き続けました。欲望に忠実で自己主張を恐れない彼女たちは、当時の社会通念からすれば、 まさに「悪女」にほかなりません。文壇ブレークを果たした「刺青」から最晩年にいたるまで、半世紀をこえるその「悪女の系譜」が放つ 妖しく美しい輝きは、刺激的でスキャンダラスです。

  悪女は、谷崎の女性への願望であり、女性との理想の愛を投影したものでした。そんな谷崎の描く悪女たちの眼差しは、私たちの心 の奥底に潜む何ものかを揺り動かしよび覚ます魔力に満ちています。谷崎の「悪女」は、私たちすべてを魅了する「危険な誘惑」なのです。

  「ナオミ」(「痴人の愛」)、「お琴」(「春琴抄」)、「妙子」(「細雪」)、「颯子」(「瘋癲老人日記」)・・・。モデルと なった女性たちの写真や、彼女らにひざまずき仕える谷崎の「愛の手紙」、棟方志功の挿絵原画に描かれたヒロイン像など、多彩な展示 品によって、谷崎作品を彩る悪女たちの面影を浮かび上がらせていきます。咲き乱れる「悪の華」たち、甘く魅惑的なその毒に、溺れ、 酔い痴れていただきましょう。
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© Tanizaki Junichiro Memorial Museum of Literature,Ashiya.